「決めて、張って、回す」——孫正義に学ぶ、“止まらん人”の作り方
みんなおおきに、ペンギン先輩やで。
今日は“動く前に整える派”の心に、そっと火炎放射を当てに来た。主役はもちろん、孫正義。この人のすごさは知識量やなくて、行動の設計にあるんや。稟議を短く、打席を多く。迷ったら今日。それだけで景色は変わる。

01|時間は「買える」。土台を作るよりショートカット
新規参入は普通、年単位で泥臭く積み上げる。でも孫さんは“時間は資産”と見てる。だから土台は作るより買う。買うのは設備や顧客だけやない。「明日から全開で回す権利」も一緒に仕入れる。
そして肝は買った瞬間に運用を始められる設計。準備が遅いほど“買収の鮮度”は落ちるからな。
合言葉:「土台は買い、運用は即日」
02|最初の椅子を取りにいけ。未成熟市場=設計権の奪い合い
スマホ前夜、誰も正解を知らん時代に、孫さんは“最初の椅子”へ最速で座った。
大事なんは機能じゃない。料金・販路・体験の一式をローンチ日に間に合わせること。最初に座った人が、市場のルールを書けるからや。
合言葉:「ローンチ日から逆算。初日フルセット」
03|耐久戦は“節目最適”で勝つ。巨大案件=マイルストン運用
規制審査・統合・財務。巨艦プロジェクトは全部一発で決めない。
孫さんは節目ごとにKPIと撤退線を敷いて、条件を上書きしながら前へ進める。
長期戦でも行動が止まらんのは、意思決定を年→四半期→里程に細分化してるからや。
合言葉:「一撃より、里程最適」
04|資本は可逆や。非公開⇄公開を往復で使い倒す
企業の価値は、プロダクトだけで決まらん。上場/非上場という“容器”の選び方でも跳ねる。
孫さんは、市場が閉じれば非公開で磨く、風向きが変われば公開で流動性を回復。
「資本構成=行動可能性」として設計してるのがほんま上手い。
合言葉:「容器を替えれば、価値も動く」
05|攻め⇄守りのダイアルを回せ。機動する資本配分
強気一辺倒ちゃう。環境が荒れたら守りへ即シフト、選別・縮小・回収もやる。
でもそれは撤退やない。次の打席を増やす再配分や。
年度ごとにダイアルを回すから、常に“止まらん”。
合言葉:「攻守は方針でなく、ダイアル」
06|失敗は“手順書”で処理。感情でなく段取りで前へ
成長痛が出たら、DIP/債務圧縮/賃料再交渉/資産売却。
法廷カレンダーに合わせて節目駆動で淡々と回す。
大きい失敗ほどテンプレで動く。これが、ダメージ最小で次の挑戦を残す唯一の方法や。
合言葉:「で、手順書は?」
07|小額×超長期=エンジン。“時間の複利”で軍資金を作る
「早く見つけて、長く持つ」。初期の小さな投資も、非線形の芽なら時間で巨大化する。
この超長期コンパウンドが、次の大勝負の燃料になる。
焦って利確せず、未来の上振れを残す胆力こそ行動力の裏側や。
合言葉:「小さく張って、長く抱える」
08|AIは“需要と供給”を同時に押さえろ。ボトルネックに先回り
アプリ投資だけ増やしても、GPU・電力・DCが詰まったら詰む。
孫さんはデータセンターや電力の長期枠まで取りに行く。
需要(アプリ)と供給(計算資源)の両面でアップサイドを取りにいく“二段構え”や。
合言葉:「需要を作り、供給を確保」
ここが“孫正義のすごさ”
- 時間を数字で買う発想(M&A=時短装置)
- 市場ルールを書く側に回る速さ(最初の椅子)
- 長期戦を止めない分解術(里程KPI・撤退線)
- 資本の可逆運用(非公開⇄公開の往復)
- 攻守の機動とテンプレ化された失敗処理
- 超長期コンパウンドで次の攻勢の燃料を自家発電
- ボトルネック先回りでエコシステムを両取り
まとめると、“賢い”より“動く仕組みがある”。これが圧倒的。
明日から使える「孫さんごっこ」
- 土台時間の棚卸し
いちばん時間がかかる工程を1つメモ。→「買えるか?提携で飛ばせるか?」を横に書く。 - 初日フルセットの逆算
ローンチ日を決め、端末/価格/流通/CSに担当者名を割り当て。 - 里程KPIを3つ
規制・統合・資金の節目KPIを日付で置く。撤退線の数字もセット。 - 資本の容器案
今:非公開 or 公開? 切替のトリガを1つ決める。 - 供給ボトルネックの予約
GPU/電力/回線の共同調達or長期契約の打診先を1社だけ選ぶ。
これで“今日の打席”が1つ増える。行動は筋トレや。回数がすべてを変える。
締め:決めて、張って、回す。——それが“止まらん経営”
戦い方の大半は前日までに決まってる。
時間を買い、最初の椅子に座り、里程で粘り、資本を可逆に使い、攻守を回し、失敗をテンプレで処理し、時間の複利で弾を増やし、ボトルネックを先回り。
このループが回り出したら、あなたの事業は止まらん。さぁ一本、打診入れてこ。今や
