ZEAL BOXING FITNESS、シリーズAで2.9億円調達 店舗拡大と本部強化、テクノロジー投資で事業拡張へ

2) 概要
発表は2025年10月1日。株式会社ZEALはシリーズAラウンドで総額2.9億円を調達し、リード投資家のXTech Venturesに加え、ニッセイ・キャピタル、既存株主W fund、複数の個人投資家が参加した。累計調達額は未公表で、資金は「ZEAL BOXING FITNESS」の店舗拡大、本部機能の整備・拡充、人材採用、アプリ/ウェアラブル端末/AIを活用した新サービス開発およびeスポーツ化の推進に充当する。
会社の概要
ZEALは「日常にないワクワクを」を掲げ、ボクシングのメソッドとコンディショニングを取り入れたプログラムにデジタルテクノロジーを掛け合わせることで、継続しやすいフィットネス体験を設計している。ブランドの中核である「ZEAL BOXING FITNESS」は「Punch and Smile 動けるカラダは美しい」をコンセプトに、初心者でも通いやすい導線とエンタメ性を両立させている。
事業は短期間での多店舗化が特徴で、展開開始から約1年で全国35店舗に到達したとし、日本の全エリア(全国8地方区分)でフランチャイズ加盟契約を締結済みと説明する。サイト上では各スタジオ案内とフランチャイズ情報を公開し、体験予約や問い合わせの動線も整備している。

4) 今回の資金調達の概要
本件はシリーズAによる2.9億円の資金調達で、リードはXTech Ventures。ニッセイ・キャピタル、既存株主W fund、複数の個人投資家が参加した。手法の詳細(第三者割当増資か融資か等)、払込日、評価額、株主構成、累計調達額は一次情報の範囲で未公表である。資金用途は出店ペースの加速、本部の事業推進・マーケティング・店舗オペレーション・管理体制の強化、テクノロジー活用による新サービス、採用の四点が明記されている。
5) 今回の資金調達で実施する内容
まずは出店と本部機能を同時強化し、FCと直営の両輪で店舗網を拡大する。並行してアプリやウェアラブル端末、AIの導入で運動データやUXを最適化し、将来的なeスポーツ化も見据えた新サービスを育てる。採用は経営、事業開発、スーパーバイジング、マーケティング、店舗運営、人事・管理の広範な職種で進め、拠点の拡張とオペレーション品質の標準化を図る。編集部の見立てとしては、短期は新規出店の初期会員化率と無料体験からの転換、併走する人員配置の充足度が鍵になる。中期は会員継続率と平均稼働、ユニットエコノミクスの安定化、長期はデータ連動型プロダクトによる顧客生涯価値の伸長がテーマとなる。
6) 公式サイト、求人サイトを差し込み
事業の全体像やスタジオ案内、フランチャイズ情報は公式サイト(https://zeal-b.com/)にまとめられている。採用の詳細と募集職種は採用サイト(https://recruit-zeal-b.com/)。
7) 編集部コメント
コンテンツ性の高いボクシング体験にテクノロジー投資を重ね、多店舗展開とプロダクト開発を同期させる戦い方は拡張性がある。短期間での全国展開とFC獲得実績は、フォーマットの再現性に一定の手応えを感じさせる。次の一歩は、データ連動のUXを会員価値にどう翻訳するか、そして本部機能の強化で品質のばらつきを抑え込めるかだ。人材採用も広範で、事業推進と現場運営の両輪を回せる体制が整えば、エンタメとフィットネスの交差点に新しい市場を切り開ける。火花ではなく熾火のように、熱を絶やさず拡張を持続できるかが勝負所になる。
出典:株式会社ZEAL『ボクシングフィットネスで全国展開のZEAL BOXING FITNESS、シリーズAラウンドで2.9億円の資金調達を実施』(2025年10月1日)ほか https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000146700.html, https://zeal-b.com/, https://recruit-zeal-b.com/
