株式会社meleap CEO福田浩士

“かめはめ波を打ちたい”。全員が子供の頃に持ったあの”夢”を、本気で追い続けて実現に近づけている男がいる。株式会社meleapの創業者兼CEO福田浩士氏である。
株式会社meleapは拡張AR用いた新時代のテクノスポーツ”HADO”を展開しており、今その勢いは全世界39カ国143店舗に広がっている。
タレントリーグやワールドカップも開催され、益々発展を続けるmeleapの”これまで”と”これから”についてCEOの福田氏に話をうかがった。

福田浩士(ふくだひろし) 新潟県出身。東京大学大学院卒業後、株式会社リクルートに就職。2014年に独立、株式会社meleapを設立。”かめはめ波を撃ちたい”という発想からAR技術を活用し、HADO(ハドー)という新時代のテクノスポーツを作りだす。現在、39カ国143店舗にHADOをグローバルに展開中。2016年からはAR/VR初の大会「HADO WORLD CUP」も開催。2021年にはプロリーグの立ち上げを計画。「テクノスポーツで世界に夢と希望を与える」というビジョンを掲げ、サッカーを超えるスポーツ市場の創造を目指す。

Q1.株式会社meleapで叶えたい夢、そして目標について教えてください。

福田さん:
僕らは今“HADO”というARスポーツを作っています。これから色々な技術が出てくる中で、AR(拡張現実)は今後生活に普及していくものだと思っています。その技術を使った新しいエンターテインメントスポーツを作り上げたいと思ってます。どうせ作るのであれば“世界一のスポーツ競技”にする、というところを目指しています。

https://youtube.com/watch?v=hgxyNRueSWk%3Fsi%3DFWQnwWsP84eDxBRQ

インタビュアー:
スポーツとしてどういった形を目指していらっしゃるんでしょうか?

福田さん:
まずは“プレーヤー人口”と”観戦人口”それぞれを広げていくということを目指しています。プレイヤー人口でいうとロケーションベースで店舗数を広げて、その店舗に来てくれるお客様を増やしていく。そういったビジネスをしています。観戦ビジネスにおいては、観戦して応援する人を増やすために、タレントによる”タレントリーグ”を開催をしています。この両軸で事業を大きくしていくところを狙っています。

インタビュアー:
ありがとうございます。2つの軸で作っているという事ですが、今後海外にもどんどん普及していくのでしょうか?

福田さん:
はい。既に海外39カ国で展開しているので、海外展開できていることが弊社の強みでもあります。そこから更にグローバル展開を加速していこうと考えております。

Q2.HADOというスポーツについて簡単に概要を教えてください。

福田さん:
はい。AR(拡張現実)を使ったスポーツで、頭にゴーグルと腕にアームセンサーを装着し、エナジーボールというエネルギー弾を打ち合う競技になってます。ドッジボールのような感じで、エネルギー弾を投げて相手に当てたら1点獲得という点数形式です。当たらないようにシールドを発動させて、エナジーボールを打ち消すことも可能です。基本的には3対3などのチーム戦で戦いますが、そのチーム戦で役割分担をして、自分のスキルをオリジナルでカスタマイズする事が可能です。どんなスキルでバトルするのかを考えるのが戦略的に面白い所ですね。

インタビュアー:
なるほど体を動かしながらも、戦略面というところでカスタムスキル楽しむこともできるということですね。想定されてる顧客はどういった世代になるのでしょうか。

福田さん:
そうですね、子供から大人まで、全世代でやっていただきたいです。実際には学校教育で取り入れていただいたりとか、社会人の趣味のような形で使っていただいたりしています。また、日常的にプレイしてる人はまだ少ないですが、今後は40代以上の方も含めてターゲットを広げていきたいと考えています。

インタビュアー:
対面スポーツという形だったと思うので、コロナ禍は大変だったのかなと思うのですが、その当時を振り返ってみてどうでしたか?

福田さん:
コロナで全世界的にロックダウンになったので、店舗の運営もストップし、売り上げは下がりました。今はコロナも明けて店舗営業も復活して、お客様が来てくれるようになったので、V字回復して成長しているという状況です。

Q3これまでのキャリアについて教えてください。

やない:
東京大学の大学院を卒業した後、前職はリクルートに入社されたとお伺いしていますが、その経緯をお伺いしてもよろしいですか。

福田さん:
リクルートでビジネスを勉強したかったというのがシンプルな理由です。1年ちょっとしか在籍していませんでしたが、営業としてのビジネスを学びました。何をすればクライアントが動くのか、お金を払ってくれるのか、どうプレゼンをするのか。そういったところを中心に学ぶ事が出来ました。また、リクルートは社員をモチベートする人事制度がとても優れているので、それを身近に肌で感じられたのが良かったなと思います。

やない:
ありがとうございます。また、リクルートに入る前は別のビジネス(卵販売)をやっていたと伺ったのですが、その最初の動機はどこにあったのでしょうか?

福田さん:
とにかくビジネスをやってみたかった、っていうのが一番の理由です。始めてはみたのですが、正直あんまり面白くなくてすぐやめちゃいました。

やない:
そうなんですね。ビジネス自体は幼いころからやりたかったのですか?

福田さん:
幼い頃から、ではないですね。大学までは建築を目指したんですけど、大学院に入るタイミングで建築は諦めて、ビジネスサイドを学びたいと思ってビジネスを学び時始めました。学ぶと実際にやりたくなっちゃうのでやってみたんですけど面白くなかった、という感じですね。

やない:
ありがとうございます。少し脱線しますが、起業家として福田さんの様にどんどん前に進んでいく”起業家としてのメンタリティ”として一番大事なものは何だと思いますか。

福田さん:
大きく2つあり、1つが”自分の作る未来をいかに魅力的に伝えていくか”といったところ。もう1つが“その未来は確実に実現できると信じる”という事。この2つが大切かなと思いますね。あとは困難なことなんて山ほどありますけど、信じていれば別にそれは些細なものに感じられるので、やっぱり”信じる”ということが大事だなと思いますね。

Q4.株式会社meleapを創業した経緯を教えてください。

福田さん:
自分で起業したいとずっと思っていて、事業内容を考えていました。2013年頃にPerfumeのメンバーの骨格をKinectを使ってトラッキングして映像を投影する、というライゾマティクスの作品を見た時に”拡張現実面白いな”と思いました。こういった先進技術と映像出力技術を組み合わせることで、より良い面白いエンターテイメントを作れるなと思い、この拡張現実の世界に興味を持ち始めて、そこで起業を決意しました。

やない:
そうなんですね。拡張現実を用いたコンテンツとして”HADO”をやろうと思ってすぐに動き出したのですか?

福田さん:
HADO以外にもかなり色んなプロトタイプをした結果、HADOが一番面白そうだなと思い、開発を集中したというのがあります。

やない:
そのプロトタイプはご自身で作られたのですか?

福田さん:
僕はエンジニアではないので、基本的に共同創業者や他のボランティアのエンジニアがたくさん関わってくれたので、そういった方々に作ってもらいました。

Q5.株式会社meleapはどんな雰囲気の会社でしょうか?

福田さん:
そうですね、社風としては結構自由度が高いです。エンターテインメントの会社でもあるので、楽しくやっています。その中でも“自分で考えて物事を動かしていく”っていう社風の会社ではあります。

やない:
社員を採用する際に大事にしているポイントはありますか?

福田さん:
弊社には“挑戦する”、”チームでやり抜く”、”自ら考え動く”、”情熱を燃やす”という4つのバリューがあります。この4つは簡単なように思えて、なかなかやり切るのが難しい要素かなと思っています。ただ、そこを常に意識していけるメンバーと一緒に働きたいと思いますね。

meleap様HPより

株式会社meleap様は現在採用を強化中!複数のポストで求人を募集しています。詳細はこちらまで!!

Q6.株式会社meleapと福田さんの”これから”について教えてください。

福田さん:
HADOはプロダクトとしてまだ発展途上で、今後まだまだ色々な発展性があるなと思っています。このAR技術を使って、例えば競技のバリエーションについても発展できるかもしれません。また、プラットフォームとして何かを創造していくとか、稼ぐとか、ユーザー自身が作り上げる、といったような事が出てくると思っています。1つのプラットフォームにしていくという発展性は、ますます進めていきたいなと思っています。

僕自身のこれからで言うと、正直あまり僕は人間としてこうなりたい、というのはあまりないです。こういう世界を実現したい!と思っている人間なので、どういう人間がっていうのはその手段でしかないかなとは思っていますので、そこまで大事にはしていないです。

やない:
これからも”実現したい世界”に向かって進んでいく、という事ですね。福田様、株式会社meleap様、インタビュー協力ありがとうございました!

株式会社meleap様 公式HPはこちらから!  HADO公式HPはこちらから!